インターネットの普及により、新聞や地域情報誌だけではなく、SNS・ブログ・GMBなどインターネットをとおして情報を発信することが必要とされています。
「どうやればいいかわからない。」「やる時間がない。」「やっても効果が得られない。」「全然フォロワー数が伸びない」
などさまざまな悩みがあると思います。しかしこれだけははっきりといえます。
情報は発信しなければ相手に届かないということです。
そして誰もが簡単に情報を発信できる中、ただホームページを持つだけ、ただSNSを投稿するだけでは大量の情報の中に埋もれて見てもらえません。
これから各店舗に求められる大事な事
- サービスを求めているお客様にしっかりとした情報を伝える。
- ユーザーの視点に立ち情報を発信する。
- 情報を発信する手段を得ること
この3つ。
今回はインターネット、SNS上でマーケティングをおこなう「Webマーケティング」の基本を簡単に理解し、効果的に情報を伝えるための手法をご紹介します。
目次
Webマーケティングとは
まずWebマーケティングと聞くと難しく考えがちです。簡単に言葉にすると
・WebやSNSなどでおこなうマーケティングの事をWebマーケティングといいます。
さらにいうと
・Web上の様々な媒体を使いユーザーに「このお店に行きたい!」「このお店に頼みたい!」という気持ちになってもらうことです。
ユーザー心理に問いかける手法としてわかりやすいのが、Instagramの写真によるいわゆる「インスタ映え」もWebマーケティングの一つ
その他にも
- ターゲットとするユーザーの心理をつかむWebサイトをつくる。
- Googleなどの検索エンジンで検索したときに上位に表示させるためコンテンツをつくる。
- ソーシャルメディアを活用し、お店の魅力や強みを発信する。
- SNSを利用しユーザーとコミュニケーションをとる。
などがあります。
もちろんこれら上記のコンテンツ一つ一つに利用方法が変わってきます。(ここでは割愛させて頂きます)
InstagramやTwitterなどを利用して、気づかないうちにWebマーケティングの一部を行っているお店も多いですよね。
ではなぜWebマーケティングを行う必要があるのか、そもそもなぜ重要視されているのかを説明します。
Webマーケティングが重要な理由
なぜWebマーケティングが重要なのか、これは時代の流れと共にユーザーの行動も変わってきたからです。
従来のマーケティングの手法では
- お店側がユーザーに対して情報提供をする
という手法が一般的でした。チラシや新聞紙の出稿、テレビCMなどがそうですよね。しかし現在では
- ユーザー側が求めたい情報を探す
という行動に代わっています。
これにはスマートフォンの普及やGoogleの台頭が大きいでしょう。
スマートフォンの普及率は15歳から49歳の9割以上がスマートフォンを所有しています。一番普及率の少ない70歳以上でも50%以上の普及率です。
そして情報を検索をする時の約5割以上がTwitterなどのSNS、そしてGoogle検索からの検索となっています。
※補足 Yahoo!とGoogleの検索エンジンは同じなので、当ブログではGoogle検索で総称させていただきます。
つまりさまざまなSNS・Web媒体を利用して、「お店側から出す情報・サービス」を「必要としてるユーザーに的確に届ける」事が必須であり、サービスを求めているお客様にしっかりと情報を伝えるためにも、戦略を立て情報を届けるWebマーケティングが重要になってくるのです。
Webマーケティングを行う目的
これだけ聞くと、それならSNSでやってるよ!というお店も多いと思います。ここで間違えてはいけないのがWebマーケティングを行う目的です。
- 集客を増やすこと
- アクセス数を増やすこと
- 売上を増やすこと
お店を経営していたり、新商品の広報などを担当しているとこういった目的になりがちですが、これはWebマーケティングにおいての目的ではありません。
冒頭で説明したまとめになりますが、Webマーケティングで大切なのは
ユーザーの視点に立ち、サービスを求めているお客様にしっかりと情報を伝え「このお店に行きたい!」「このお店に頼みたい!」という気持ちになってもらうことです。
そしてその先にある目的はユーザーが本当に求めているもの、想いを提供し、その対価を受けとることになります。
つまり集客を増やす、アクセル数の増加、売り上げを増やすのは過程であり目的ではありません。
目的を忘れずに適切な戦略ストーリーを立て、届けたいユーザーに情報を発信しましょう。
Webマーケティングにおける戦略ストーリーとは
Webマーケティングを行う上で戦略ストーリーを考えることは大切。
マーケティング戦略となると、フレームワークを活用し分析を行うなどの作業がありますが、まずは全体像をつかむために戦略ストーリーを考えましょう。
どうやって考えるのか、まずはユーザーの立場になりユーザー視点で購入までの行動を想像してみてください。
こちらの図はマーケティングファネルといい認知から購入にいたるまでの行動の流れを図にしたものです。
※別途記事参照
- 認知(お店・商品を知ってもらう。)
- 興味・関心(興味・関心を持ってもらう)
- 比較・検討(どちらの商品・お店にしようか)
- 購入(こっちのお店・商品にしよう!)
という経緯をたどり購入・来店につながります。
行動にたいする全体像を整理したうえで、次にこのユーザーにどのようにアプローチをするかを考える必要があります。
図でみるとわかりやすく感じるかもしれません。しかしここで大切なのことがあります。
それは以下の4つを押さえることです。
- ペルソナ設定
- USP(自社独自の強みの提案)
- ユーザーが見たい・読みたいと思えるキャッチコピー
- ユーザーにとって価値のある、信頼関係を構築するコンテンツ
この4つについて簡単に説明すると
ペルソナ設定 | ペルソナ設定とは実在しない想像上の顧客、ユーザーです。実際に存在する一人の人間として、名前・性別・年齢・住所・学歴・職業・役職・年収~など、細かく設定します。 気を付けなければいけないのは、顧客として自社に都合のいい人間を想像してはいけません。 |
USP | 自社がもつ他にない独自の強みを提案すること。他のお店、会社にはないサービスだったり、価格面やサポート体制、質の高さなどがUSPになりえます。 注意しなければいけないのは、独自の強みではないことです。 有名な例としてドミノピザの 「熱々でジューシーな美味しいピザをお宅まで30分以内にお届けします。間に合わなければ、代金は頂きません」 他社でも同じサービスはしていましたが、この独自の強みの提案を魅力的な表現として全面的に顧客に訴求した結果、成功につながったといわれています。 |
ユーザーが見たい・読みたいと思えるキャッチコピー | ユーザーが思わず見たくなる、読みたくなる見出しになります。Webサイトを訪れるユーザーのほとんどが数秒で自分に必要なサイトかどうか判断をし、離れていきます。もちろんデザインや構成、色の使い方なども重要ですが、一番重要なのはキャッチコピーです。絞ったペルソナに対してあなたの事ですよ、あなたの為の情報ですよと伝わるキャッチコピーが大切です。 ユーザー(ペルソナ設定)に対して価値を明確に、具体的な数字などを使ってキャッチコピーを作って関心を持たせましょう。 |
ユーザーにとって価値のある、信頼関係を構築するコンテンツ | より自社のストーリー、商品のストーリー、役に立つ情報・知識、専門的な情報など詳しい情報を提供することです。ストーリーや専門的な知識、情報を提供することで、よりユーザーに共感してもらい、信頼関係を構築していきましょう。 |
注意したいのは「ペルソナ設定」と「USP」をバラバラにしないことです。必ず合わせて考えて下さい。
自社の強みを分析し、「USP」にたいして「ペルソナ」を設定するのか、ペルソナを設定した後、ペルソナが欲しいと思える、価値を実感できる商品やサービスの提供を出来るようにするのか
悩むかもしれませんが、まず「ペルソナ」を先に設定することをおすすめします。
理由は上記の表に記載してある顧客として自社に都合のいい人間を想像してしまいがちだからです。
とくにこれからペルソナ設定などを勉強し、活用しようとする方々には
・ペルソナ設定したお店の事を何も知らない人の心を動かすようなUSP
まずはこちらから始めてみましょう。
理想は双方の視点から見て、何度も「ペルソナ設定」を変更したり「USP」をブラッシュアップしてすり合わせていくことが理想です。
しかし理想を求める過ぎてあれやこれやと方向転換することはよくありません。
しっかりとした分析をもとに整合性を取っていきましょう。
設定したペルソナの人物にお店、自社の強み・商品の価値を明確に、具体的に提示をし、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供すること。
ストーリーの基礎を押さえたうえで、その先の施策を行っていきましょう。
まずは情報を発信する
ではWebマーケティングでまず最初にしなければいけないことはなんでしょうか?
これはお店や企業のレベルや現状によって変わってきますが
- 情報を発信し認知をしてもらうこと(お店を知ってもらうこと)
お店のことを知ってもらわないと何もはじまりませんよね。これはインターネット上でも同じことが言えます。
大手企業でもない限り、インターネットで検索する方の99%以上の方が会社、お店のことを知りません。
知らない層に知ってもらうためにも、情報を発信しなければいけません。
認知してもらう方法として有名なのが
SEO対策 | Googleなどの検索エンジンで検索したときに、上位に表示させるための施策 |
GMB(Googleマイビジネス) | Google 検索や Google マップなど Google のサービスにビジネスやお店などの情報を表示し、管理するための無料のツール |
MEO対策 | Googleマップでの地図検索で上位に表示させるための施策 |
Web広告(リスティング広告など) | 広告枠を持つWebサイト、検索エンジンの検索結果ページ、メール、SNSなどの媒体にLP広告などを出稿する |
この4つになります。すでに取り組んでいる方も多いですよね。
まずはSEO対策、GMB、MEO対策。
とくにローカルSEO対策、MEO対策は地元で頑張っている企業、店舗は必須といえます。
ローカルSEO対策 | 「〇〇市 カフェ」「〇〇市 近く カフェ」など、より地域に特化したキーワードを入れることでGoogle検索の上位に表示させるための施策になります。 |
MEO対策 | Google検索などで「〇〇市 カフェ」と検索したり、Googleマップ上で検索したときに表示される検索結果の上位に表示するための施策。 |
地域に特化することにより、実際に店舗に来やすい近隣の人、ドライブなどの途中でお店を探す人、旅先でお店を探す人々にも訴求しやすいですよね。
遠くの1000人よりも近くの100人に訴求できると考えたら、口コミなどの認知や、集客を伸ばすという面でも重要なのはわかっていただけると思います。
検索結果で上位に表示させる。これだけ聞くと聞こえはいいかもしれませんが、メリットもあればデメリットもあります。それは効果がでるまでに時間が掛かることです。
上位に表示させるためには、SEO対策をしっかりとおこない、SEO効果を高めGoogleのAIに評価されないとだめです。
その為に中身のともなったコンテンツを作り、Webライティングの知識を使いSEO対策を行うことが重要。
それでも上位に表示される効果がでるまで、半年~1年はかかると言われています。
まとめ
簡単ではありますが、webマーケティングの基本から情報を届ける方法を書かせていただきました。
Google検索のアルゴリズムを考えると、これをすれば正解というものはありません。
しかしこれだけは確実に言えます。それはお店の事を知ってもらうために必要な手段を持つことです。
ユーザーの視線に立ち、ユーザーにとって有益で役に立つコンテンツを提供し続けること、そのためにも情報を発信し続けることが出来る媒体を持つ。
そこで初めてWeb上でのマーケティングの第一歩になります。
ブログやSNS、HPなど色々ありますが、どれでも構いません。お店の魅力、良さを知ってもらうための手段を持ち、情報を発信し続けましょう!
さっそく取り組んでみようと思われた方は、こちらの記事もご覧ください。
コメント